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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第9話「みんなとめんま」

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第9話「みんなとめんま」

 本間芽衣子(めんま)が目の前にいるということをこれ以上ない形で納得した安城鳴子(あなる)、久川鉄道(ぽっぽ)、松雪集(ゆきあつ)、鶴見知利子(つるこ)の4人。こうして花火を打ち上げることは、宿海仁太(じんたん)も含めた5人の共通の目標となった。



ネタばれ感想文



 蒸しパンの皿が宙を飛ぶとか、現実で見たらあまりにもシュールすぎて笑えない光景が、宿海家の居間で繰り広げられる。何か起こるたびに驚いて抱きつくあなるとつるこがかわいい。
 この、目の前にいることは理解したけれど自分たちには見えないという現象の大きさは、後にあなるとゆきあつをさらに追い詰めていく。

 花火を打ち上げる目標はみんなのものとなった。お金集めはぽっぽやあなる、じんたんにまかせ、ゆきあつとつるこはめんまの父親のもとを訪れる。
 やはり、花火師に花火を作らない様に言ったのは、めんまの母親らしい。だが父親も、彼女にめんまのことを忘れさせるため、めんまを思い出させるようなことはやらないで欲しいという。
 その父親に詰め寄るかに見せかけ、いきなり路上で土下座をかますゆきあつ。彼もまた、めんまの母親と同様に、過去で時間がとまった人間なのだ。その時を動かすため、彼はそこまでする。

 しかしうがった見方をしてしまえば、ゆきあつがめんまを成仏させたいと思うのは、めんまをじんたんのもとから去らせたいという願いの方が強いのかもしれない。自分の手に入らないならば、誰の手にも入って欲しくない。そんな思いが彼に土下座をさせたのではなかろうか。
 だが現実に、道で行き会えば、じんたんのとなりにはめんまがいる。その事実が、自分には見えないだけに想像力を駆り立て、なおゆきあつを追いこんでいくのだ。

 これはじんたんに思いを寄せるあなるもおなじこと。花火を作るために一緒に作業を始めた5人ではあるが、自分には見えないめんまを気づかうじんたんを見なければいけないのはあまりにも辛い。しかも、まるであなるの告白がなかったかの如く接し、じんたんはめんまのことしか考えていないのを見せつけられるのだから。
 考えれば考えるほど思いは募り、その分、辛さとみじめさにいたたまれなくなったあなるは、ジュースを買いに行くと言ってその場を抜け出し、誰もいない場所で泣き出してしまう。

 そこに訪れるゆきあつ。彼もまた、あなると同じ様に抜け出してきた一人だった。
 斜に構えたいつもの物言いで、不器用にあなるを慰めるゆきあつ。しかしそれに怒り、また泣き出すあなるを見て、その純粋さと素直さに魅かれたのか、また、付き合わないかと言いだすゆきあつ。これは、彼が前を向いて動き出そうとする言葉でもある。
 そんなゆきあつを追いかけて来て、その場面を見るつるこの胸中や如何に?







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