GOSICK-ゴシック- 第21話「聖夜の鐘は刻を追いたてる」

GOSICK-ゴシック- 第21話「聖夜の鐘は刻を追いたてる」

　久城一弥の集めてきたカオスの欠片により、知恵の泉がその実力を発揮する環境は整った。そして、悲劇の王妃ココ・ローズの生涯を描く舞台の幕も開く。

ネタばれ感想文

　舞台では、王妃ココ・ローズと国王ルパート・ド・ジレ陛下の愛の物語が繰り広げられる中、観客席ではヴィクトリカが真実を再構成していく。そこで語られるのは、巷間に信じられているのとは真逆の物語だ。
　まあしかし、時間の関係もあるのかもしれないが、今回も色々バッサリと原作からカットしている。ミステリーの解決編としては、舌足らずに感じるところもあるかもしれない。

　遠くから見れば恵まれたもの同士の純愛。しかし近くから見れば、その間には愛どころか、交わす言葉すらなかった。その結果として至る破局。それは国を預るものの姿というより、市井にあるものと何ら変わらない姿だった。