あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第11話(最終回)「あの夏に咲く花」
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第11話(最終回)「あの夏に咲く花」
花火を打ち上げても本間芽衣子(めんま)は消えなかった。それは自分がめんまに消えて欲しくないと思っていたせい。宿海仁太(じんたん)はそう考える。そんなとき、松雪集(ゆきあつ)から電話がかかってきた。
呼び出された場所に行ってみると、深夜にもかかわらず、そこにはゆきあつ以外に、久川鉄道(ぽっぽ)、安城鳴子(あなる)、鶴見知利子(つるこ)と、超平和バスターズのメンバーがそろっていた。
めんまが成仏出来なかったのはお願いが違うから。そういうつるこに対しあなるは、自分がめんまのことではなく自分の利益のためにめんまの成仏を願ったから、お願いが叶わなかったのだと懺悔し出す。そしてゆきあつもそれに同調する。
さらにあなるは、自分は関係ないような顔をしているつるこを巻き込み、ゆきあつへの想いを暴露した上で、つるこも同じはずだという。それに対して、これまでずっと我慢して来た本当の気持ちをぶちまけるつるこ。
そしてぽっぽすら例外ではなかった。実は彼は、めんまが川に流される瞬間を見ていたのだ。そしてその光景がずっと脳裏に焼きつき、そのために高校にもいかず世界放浪へと出かけて逃れようとしていたのだ。
結局、超平和バスターズの生き残りは、誰もがめんまのことを抱え、それによって人生を変えられてきた。じんたんだけではなく、誰もが同じだったのだ。
それが明らかになった時、彼らのそれぞれの呼び方は、昔と同じ様にアダ名になっていた。
もう一度めんまを交えて話し合おう。そういう結論になったあと、じんたんはみんなに秘密基地に行くように言い、自分はめんまを連れに自宅へと駆け戻る。
しかし自宅で見たのは、透明になりかかって倒れるめんまの姿だった。
抱き起しためんまから、めんまの願いがじんたんの母親から頼まれていた願いを叶えることだったことを知る。それは、じんたんが母親が倒れてから感情を上手く表に出すことができなくなっている息子を心配し、泣けるようになって欲しいという願いだった。
それはもうすでに叶っていた。ゆえに自分は消えるのだ。そういうめんまを抱え、もう少し待つように叫ぶじんたん。自分だけじゃない、他のみんなにもきちんとお別れをして欲しい。そう思うじんたんは、めんまを背負い、秘密基地への道をサンダルで駆け抜ける。
みんなが待つ秘密基地へ駆け込むじんたん。その様子に異変を感じる仲間たち。そして気づくと、じんたんにもめんまが見えなくなっていた。慌てて周囲を探すじんたん。その時、わずかにめんまの声が聞こえた。
それを追い、かくれんぼの鬼のようにめんまを探しに山へ飛び出すじんたん。他のみんなも状況を悟り、じんたんを追いかける。
だがめんまは秘密基地の中にいた。そして最後の力を振り絞り、日記を使ってみんなに手紙を書こうとする。
その頃、超平和バスターズのみんなは、山を走り回っていた。やがて空も白みだし、朝を迎える。すでにじんたんのサンダルはなく、足は血まみれだ。
何となくみんなが集まった場所。あなるは、その近くの木に5枚の手紙が落ちていることに気づく。それは、めんまからみんなへのお別れの手紙だった。それを読み、涙する4人。しかしじんたんは、かくれんぼなら見つけないと終われないと言い、「もういいかい」を大声で叫ぶ。それに追従して叫ぶ仲間たち。
そしてそのとき、「もういいよ」という声が木の根元からした。めんまだ。気づくじんたん。しかし、他の4人もその声に反応していた。あつゆきたちにもめんまが見えるようになっていたのだ。
お別れはお互いに。そういうぽっぽから、ひとりずつめんまへのお別れの言葉を告げていく。そして最後に、きちんと生まれ変わってみんなと遊びたいというめんまに対し、じんたんは号令を取って最後の言葉を告げる。「めんま、み~つけた!」
そしてエピローグ。新たな日常へと向かい歩きだした超平和バスターズの姿がそこにはあった。
花火を打ち上げても本間芽衣子(めんま)は消えなかった。それは自分がめんまに消えて欲しくないと思っていたせい。宿海仁太(じんたん)はそう考える。そんなとき、松雪集(ゆきあつ)から電話がかかってきた。
ネタばれ感想文
呼び出された場所に行ってみると、深夜にもかかわらず、そこにはゆきあつ以外に、久川鉄道(ぽっぽ)、安城鳴子(あなる)、鶴見知利子(つるこ)と、超平和バスターズのメンバーがそろっていた。
めんまが成仏出来なかったのはお願いが違うから。そういうつるこに対しあなるは、自分がめんまのことではなく自分の利益のためにめんまの成仏を願ったから、お願いが叶わなかったのだと懺悔し出す。そしてゆきあつもそれに同調する。
さらにあなるは、自分は関係ないような顔をしているつるこを巻き込み、ゆきあつへの想いを暴露した上で、つるこも同じはずだという。それに対して、これまでずっと我慢して来た本当の気持ちをぶちまけるつるこ。
そしてぽっぽすら例外ではなかった。実は彼は、めんまが川に流される瞬間を見ていたのだ。そしてその光景がずっと脳裏に焼きつき、そのために高校にもいかず世界放浪へと出かけて逃れようとしていたのだ。
結局、超平和バスターズの生き残りは、誰もがめんまのことを抱え、それによって人生を変えられてきた。じんたんだけではなく、誰もが同じだったのだ。
それが明らかになった時、彼らのそれぞれの呼び方は、昔と同じ様にアダ名になっていた。
もう一度めんまを交えて話し合おう。そういう結論になったあと、じんたんはみんなに秘密基地に行くように言い、自分はめんまを連れに自宅へと駆け戻る。
しかし自宅で見たのは、透明になりかかって倒れるめんまの姿だった。
抱き起しためんまから、めんまの願いがじんたんの母親から頼まれていた願いを叶えることだったことを知る。それは、じんたんが母親が倒れてから感情を上手く表に出すことができなくなっている息子を心配し、泣けるようになって欲しいという願いだった。
それはもうすでに叶っていた。ゆえに自分は消えるのだ。そういうめんまを抱え、もう少し待つように叫ぶじんたん。自分だけじゃない、他のみんなにもきちんとお別れをして欲しい。そう思うじんたんは、めんまを背負い、秘密基地への道をサンダルで駆け抜ける。
みんなが待つ秘密基地へ駆け込むじんたん。その様子に異変を感じる仲間たち。そして気づくと、じんたんにもめんまが見えなくなっていた。慌てて周囲を探すじんたん。その時、わずかにめんまの声が聞こえた。
それを追い、かくれんぼの鬼のようにめんまを探しに山へ飛び出すじんたん。他のみんなも状況を悟り、じんたんを追いかける。
だがめんまは秘密基地の中にいた。そして最後の力を振り絞り、日記を使ってみんなに手紙を書こうとする。
その頃、超平和バスターズのみんなは、山を走り回っていた。やがて空も白みだし、朝を迎える。すでにじんたんのサンダルはなく、足は血まみれだ。
何となくみんなが集まった場所。あなるは、その近くの木に5枚の手紙が落ちていることに気づく。それは、めんまからみんなへのお別れの手紙だった。それを読み、涙する4人。しかしじんたんは、かくれんぼなら見つけないと終われないと言い、「もういいかい」を大声で叫ぶ。それに追従して叫ぶ仲間たち。
そしてそのとき、「もういいよ」という声が木の根元からした。めんまだ。気づくじんたん。しかし、他の4人もその声に反応していた。あつゆきたちにもめんまが見えるようになっていたのだ。
お別れはお互いに。そういうぽっぽから、ひとりずつめんまへのお別れの言葉を告げていく。そして最後に、きちんと生まれ変わってみんなと遊びたいというめんまに対し、じんたんは号令を取って最後の言葉を告げる。「めんま、み~つけた!」
そしてエピローグ。新たな日常へと向かい歩きだした超平和バスターズの姿がそこにはあった。
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2011-06-24 │ あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 │ コメント : 0 │ トラックバック : 2 │ Edit