DOG DAYS 第13話（最終話）「約束」

DOG DAYS 第13話（最終話）「約束」

　勇者シンクがフロニャルドから地球へと帰る日の朝が来た。そのときまでに、学院主席リコッタにもシンクが記憶を保ったまま帰り、再びフロニャルドへと戻ってくる方法は見つからなかった。

ネタばれ感想文

　自分の至らなさを責めるリコッタを慰め、代わりに惜別の品として４色ボールペンとポータブル・スピーカーを渡すシンク。すでに隠密筆頭ユキカゼたちにもプレゼントをしているらしい。

　送還場所までの付き添いは、親衛隊長エクレールだ。彼女も実は、リコッタが隠していることに気づいていた。絶対に忘れないし戻ってくるというシンクに対し、自分は忙しいから忘れてしまうかも知れないというエクレール。
　その言葉に対し寂しがるシンクに、忘れて欲しくないならお前も忘れるな、わりとすぐに戻って来いと告げるエクレール。その頬には涙が光っている。

　そして送還の時。ミルヒオーレ姫と別れを惜しんでいる時に、魔方陣が光り、シンクは空へと持ち上げられていく。すでにわかれは済ませたはず。しかし、ミルヒはシンクへと駆け寄り、その手を掴み、帰って欲しくないと泣くのだった。
　だがやがてその握り合った手は離れ、シンクは空へと消えていく。約束の言葉を残して…。


　地球へと戻ってきたシンク。新学期が始まる。しかし、何か大切なものを忘れてしまったような、不思議な気持ちを抱えている。
　一方、リコは、本の間に挟まれた、ビスコッティ領主の封緘済の手紙を見つけていた。その内容は、勇者の送還に関するもの。先の方法は、フロニャルドと勇者が親愛関係を結べなかった場合であり、そうではない場合は送還も可能らしい。その条件は３つ。
１．再召喚は送還から91日以上あけること
２．召喚主以外と再召喚の約束と共に、その証しの品を渡していること
３．召喚主とは、証しの品以外に、約束の手紙と両者の名前が記されていること

　それを知り、慌ててエクレやミルヒたちに確認を取るリコ。偶然ながらシンクは、再召喚のための条件を満たしていたのだ。沈んでいたエクレやミルヒたちの顔に生気が戻る。

　そして地球。再びシンクに聖剣が渡される。それにより、フロニャルドの記憶を取り戻すシンク。約束が果たされる日も近い。