セイクリッドセブン 第2話「ルリ色の絆」

セイクリッドセブン 第2話「ルリ色の絆」

　理事長に就任した藍羽ルリのおかげで、一気にグレードアップする学園。そして丹童子アルマは、その理事長の部屋に呼び出しを受けていた。

ネタばれ感想文

　部屋にいたのは鬼瓦。彼は鎌倉大仏殿の鬼瓦だったらしい。それが、800年前に降った隕石に含まれていた7種類の鉱物、セイクリッドセブンの影響で、特別な力を持つに至ったらしい。彼によれば源義経もそうだったとか。

　つまり、アシやヨシと呼ばれる存在は、セイクリッドセブンの影響を受けた存在。アルマやルリの場合は、17年前に降った隕石に、彼らの母親たちが触れたためであると推測されている。
　そしてルリは、そのアシたちを倒すために活動をしている。協力を求められたアルマだが、即断は出来ずに、いったん理事長室を辞する。

　鉱石部の活動には、川原での石拾いも含まれる。そしてその活動場所は、かつてアルマが不良たちを病院送りにした現場でもあり、引っ越してきた当時の伊藤若菜と出会った場所でもある。
　彼がここで石拾いをしているのは、不良たちにイシを捨てられたからだし、それを探しているから若菜とも出合った。なかなかの因縁がある場所なのだ。


　一方、米軍基地では、爆発物を運ぶ輸送機にアシが取り付き、本土から南東海上800キロの場所で、大規模な砂嵐を作り上げていた。それを察知した鏡誠とメイド隊は、ルリに報告すると共に、独断専行して、アルマを取り込むための行動を行う。
　鏡に連れられてアルマがたどり着いたのは、ルリの屋敷。その一室でイシとなって眠るのは、ルリの姉だ。ルリの両親は、姉がイシにされた時に殺されたらしい。そしてこの間、アルマのために使ったイシは、母の形見だったのだ。

　鏡とアルマが密会する現場に現れたルリは、鏡を平手打ちし、姉をアルマに会わせた事に激怒する。しかしアルマは、彼女たちに対し、自分の力を提供することを申し出るのだった。


　そうしてつれてこられたのは、小笠原海溝上空。いきなりスカイダイビングをやれと言われてビビり、輸送機の中を逃げ惑うアルマだったが、アシからの攻撃で機体が体勢を崩し、アルマと鬼瓦はパラシュートも持たずに機外に放り出されてしまう。
　それを見たルリは、自分もパラシュートも持たず飛び出し、アルマのもとへ向かう。

　落下するアルマは、上から聞こえるルリの声に気づき、彼女に向かって手を伸ばす。無事に接触する二人。
　パラシュートも持たず飛び出したルリの無謀さに絶句するアルマだが、ルリはアルマを信じているといい、その力を解放させる。

　再びヨシとして発動したアルマは、空を飛び、一撃でアシを海溝深くに沈めることに成功するのだった。


　帰還後、鏡に無茶を諌められるルリだったが、彼女はアルマのことを信じているから、いつでも彼は自分を助けてくれるといい、全くきく耳を持たない。
　何故彼女がそれほどアルマを信頼するのか。それはまだ小さい頃に、工事現場で落下してきた鉄柱から、アルマがルリを守ったという事実があったからだったのだ。

　かくして、アルマを取り巻く女性陣との因縁が色々あることが明らかにされた今回。次回に現れるのはライバルなのだろうか？