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神様ドォルズ 第7話「追憶の肖像」

神様ドォルズ 第7話「追憶の肖像」

 雨宿りの空守村。史場日々乃は、枸雅匡平に"先生"についての過去を聞く。それは哀しい物語だ。

 まだ匡平が中学生であり隻だった頃、瀬能千波野は小学校教諭として赴任してきた。暗密刀の隻となった枸雅篤史が阿幾に絡んでいるところに仲裁に入った彼女は、初めて案山子の存在をその目で見る。
 元々、阿幾に隻の座を掠め取られたと思っていた篤史が暗密刀で阿幾を襲うのだが、それ自体は玖吼理の隻である匡平によって防がれる。しかしこれにより、瀬能千波野は隻と元・隻同士の諍いの中心に身を置くことになってしまった。



ネタばれ感想文



 小学校に赴任した瀬能千波野は、子どもたちにも好かれ、笑顔のあふれる教室を作り上げていた。若い教師がいなかったということも一因だったかも知れない。しかし、その幸せな時間は長くは続かない。
 瀬能千波野の女性としての若さに目をつけた枸雅篤史は、隻の特権を利用して、彼女に自分の女になるように迫る。そしてそれを撥ね付けられると、やはり隻の特権を利用して、彼女の居場所をどんどん失くしていくのだ。

 元々、小さな村は外部の人間に排他的になりやすい。しかも空守村では隻は特別な存在だ。児童たちの親に瀬能千波野に近づかないようにさせ、村の商店には物を売らないようにさせ、そして最後には、彼女がこの村に来ざるを得なかった事件を暴いて噂を流す。
 匡平はその状況を何とかしたいと思うのだが、隻という立場と、自身で何を選んで行動するかが明確になっていなかったため、結局は何も出来なかった。

 そんな中で、結果的に行動したのは阿幾だった。追い詰めて再度、瀬能千波野に強攻に迫る枸雅篤史を殴り倒し、彼女の手をとって家まで送っていく。
 そして彼女は、阿幾に自分の過去を語る。彼女は父子家庭の教え子の父親と性的関係を持ってしまい、その現場を教え子に押さえられてしまったのだ。ショックを受けた子どもはそのまま家を飛び出し、車に轢かれて死んでしまった。

 阿幾を、まるでその子どものような、魂が砕かれた目をしていると告げる瀬能千波野は、そのまま阿幾に口づける。そして、腹いせだ、と言いながら、阿幾を押し倒すのだった。

 自分を大切にしてくれる人間ができて、明るさを見せるようになった阿幾を見て、杣木靄子は恋心を抱くわけだが、その結末は辛いものだ。

 業を煮やした枸雅篤史は、仲間と連れ立って瀬能千波野をお社に拉致し輪姦する。拉致されたことを知って駆けつけた阿幾に対し、枸雅篤史は暗密刀で襲い掛かる!
 その刃が彼に届く前に、起き上がった瀬能千波野は刃の前に立ちふさがり、阿幾の代わりに斬られて死んでしまう。来てくれて嬉しい、という言葉を残して…。

 そして阿幾は、どうしてか暗密刀のコントロールを奪うことに成功し、暴走した彼は、その場にいた人間を細切れの皆殺しにしてしまう。そしてあとから駆けつけた匡平と玖吼理により取り押さえられ、座敷牢に監禁されることになった。
 結局この事件は、誰の心にも救いをもたらさないまま、終わりを迎えた。


 いやあ、原作のまま、頑張ってアニメ化したね。瀬能千波野の阿幾に対する行為は、性別が逆だったら絶対に無理だったんじゃないかな?
 瀬能千波野に関わったのは、阿幾にとって救いだったのか、あるいは災厄だったのか…。







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コメント
非公開コメント

なんだか重かったです

はじめましてmasuda928です
ランキングから応援に参りました。

割りとシリアスなアニメだと思いますが、
今回はかなり重々しかったですね。
主人公や先生に同情できなかったのが、見ててつらかったです。

よろしければ、自分のサイトにも遊びに来てください。
ではではっ

2011-08-18 16:51 │ from masuda928URL Edit

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2011-11-28 23:24 │ from ぺろぺろキャンディー