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神様のメモ帳 第10話「きみについて」

神様のメモ帳 第10話「きみについて」

 ヤクザから守ったニートの居場所、ゲームセンターにやって来た藤島鳴海や篠崎彩夏、ヒロ・テツ・少佐たちは、そこに彩夏の兄・篠崎俊夫の姿を見かける。
 彩夏の手を拒否して外に出た鳴海は、彼から、彩夏が鳴海を自分の代わりに見立てているのではないかと告げられる。自分より駄目なやつの面倒を見ることで、自分の居場所を確保したいのだ、と。そんな彼の手には、四代目を悩ませる新種のドラッグ、エンジェルフィックスが大量にあった。



ネタばれ感想文



 ついに篠崎兄妹の事件が始まる。四代目からエンジェルフィックスの流通ルート解明を依頼されたニート探偵団は、彩夏にその事実を知られないように行動を開始する。
 しかし、自分に何かを隠していることを感じ取った彩夏は、それをしている鳴海と疎遠になったり、仲直りしたり、屋上のプランタを片付けるように顧問の黒田小百合に言われ落ち込んだり、情緒が不安定になっていく。その影には、兄と仲の良い大学院生・墓見坂の影があった。


 このエピソードは、藤島鳴海と篠崎彩夏が、互いの本心をぶつけ合って仲良くなる話でもあるのだけれど、決定的な別離の話でもある。鳴海と仲良くなり、鳴海が園芸部の活動を自分のものとして語り、園芸部に深く関わってくるほど、彩夏が抱える罪悪感はどんどんと大きくなっていくのだから。そしてそのことに耐えられるほど、彩夏は無神経でもなければ強くもない。

 演出中にいくつか象徴的なワードがあった。それは、「永訣の朝」と「ティラミス」だ。

 「永訣の朝」は、宮沢賢治が最愛の妹との死別を描いた作品で、死の床についた妹が兄に庭の雪を取って来てくれる様に頼むシーンが印象的だろう。ここに象徴される兄と妹は、一体誰なのだろう?妹が彩夏ということは間違いない。
 「ティラミス」は作中で鳴海が言っている通り、「Lift me up!」を意味するイタリア語だ。落ち込んでいる気分を引上げてくれるような甘さのお菓子ということなのだが、ミンさんは何を思ってこれを彩夏に与えたのだろう?


 そしてある秋の朝。高校の花壇に横たわる彩夏の目の下には、深い隈があった…。




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2011-09-10 19:24 │ from Spare Time

神様のメモ帳「第10話 きみについて」/ブログのエントリ

神様のメモ帳「第10話 きみについて」に関するブログのエントリページです。

2011-09-12 10:52 │ from anilog

◎神様のメモ帳page.10『きみについて』

GAMEにしむらに現れた彩夏の兄・トシ。しばらく姿を見せなかったうえ、どうも具合が悪そうな彼の様子に、彩夏は心配して声をかけるが、なぜかトシは彼女につらく当たる。ふたり...

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