境界線上のホライゾン 第1話「境界線前の整列者達」

境界線上のホライゾン 第1話「境界線前の整列者達」

　川上稔「境界線上のホライゾン」（電撃文庫）のアニメ化作品だ。
　原作本を手に取るとわかるのだが、とにかく大量に登場人物が出てきて、利害関係ゴチャゴチャに入り乱れるから、きちんと内容を読み解くにはメモが必要なレベルかも知れない。ちなみに僕は、２巻で読むのを止めた訳だが、それがアニメ化されるとは面白い。でもアニメ化されると、内容が整理されて分かりやすくなることもあるから、シリーズ構成の人には頑張って欲しいかも。

ネタばれ感想文

　というわけで初回は、その大量の登場人物の一部をご紹介する内容だ。武蔵アリアダスト教導院の生徒たちが入り乱れて教師を襲うわけなんだけど…。
　世界観はエンディングで解説されているのだが、多分未読だと何のことやらさっぱりだと思われる。これまで原作者の作品では何度か利用されている考え方だと思うのだが、世界各地の神話・歴史などを日本各地にマッピングさせ、その日本各地の覇権を争うことで歴史の勝者を決めようというものだ。

　そしてこの世界観では、日本列島は列強に分割統治されてしまい、元々日本に住んでいた人たちは武蔵という空中戦艦に乗せられ、あっち行ったりこっち行ったりの根無し草生活をしているという設定。その状況を変えるために、まあなにやら色々起きるわけだ。
　1話はの内容は原作通りなので、分かり辛いからといって制作サイドを責める訳にもいかない。多分、1クール終わる頃には、多少、事情が分かるようになるだろう。