ラストエグザイル-銀翼のファム- 第3話「Light square」

ラストエグザイル-銀翼のファム- 第3話「Light square」

　アデス連邦によるトゥラン侵攻作戦は、つつがなく終了した。そして帰還した総統ルスキニア・ハーフェズは、アウグスタへの拝謁を果たす。
　一方、カルタッファル空族のもとに身を寄せることになった第二王女ミリアは、第一王女リリアーナを助けられなかった悲しみを、ファムへとぶつけていた。

　そんなとき、リリアーナの思い出の銀杯が、女空族に売られていくところをミリアは見てしまう。

ネタばれ感想文

　アデス連邦側の陣容紹介と、故国を失ったミリアの葬送儀礼のお話。

　失ったものが取れほど大きく悲しくても、生き残った者はこれからも生き続けなければならない。その区切りをつけるためのきっかけが、葬送儀礼だ。
　ミリアは銀杯を取り戻す過程で己の無力さを痛感し、失ったものの大きさを受け止め、これから自分がなさなければならないことを理解する。そうして全ては日常となっていくのだ。

　送り火の映像がきれい。美しさは儀式の格を高め、その行為の価値を増させる気がする。