あの夏で待ってる 第1話「困ります、先輩。」

あの夏で待ってる 第1話「困ります、先輩。」

　夜間、高感度フィルムのテストをしていた霧島海人は、突然の爆風に巻き込まれ吹き飛ばされてしまう。意識を失う寸前、彼の記憶に残ったのは、きれいな手だった。…しかし目を覚ますと、彼は自分の部屋の布団にいた。

　通学路でカメラを構えると、彼の目に飛び込んできたのは電車に乗っている赤い髪の少女、貴月イチカだった。何となく彼女が気になり、友人の石垣哲郎が彼女のプロフィールを仕入れてきてくれる。それに加えて、夏休みに海人が撮ろうと思っていた映画に出演してくれるようにお願いまでしていた。
　突然の依頼なのに、すんなりと受け入れられてしまった映画への出演。彼女のクラスメイトの山乃檸檬がシナリオを書いてくれるという。だが、海人に好意を抱くクラスメイトの谷川柑菜は面白くない。ともかく、北原美桜も加えて、６人で映画を撮ることは決定されたらしい。

　仏頂面をしながらも、内心では浮かれている海人は、路上でイチカを自宅に誘っている妄想に耽ってしまう。そして妄想から覚めると、本当にイチカがいて、しかも海人の家に泊めて欲しいという。姉の霧島七海が帰宅する前にシャワーを浴びさせ、自室に隠してごまかそうとする海人だったが…。

ネタばれ感想文

　設定的には特に似ているとも思えないのだが、なぜか「イリヤの空、UFOの夏」を思い出してしまった。周囲から浮いている少女が実は…みたいな部分に共通点を覚えたのかもしれない。ラブコメでSFという意味では一緒だろう。

　今のところ描かれている部分は、夏休みの高校生の青春なのだが、ラブコメのお約束をふんだんに盛り込みつつ、どう展開していくのかには興味がある。