あの夏で待ってる 第10話「先輩と僕らの。」

あの夏で待ってる 第10話「先輩と僕らの。」

　互いの気持ちを確かめ合い、恋人同士になった貴月イチカと霧島海人。それはまるで夢のような、しかし確かな現実。それはぴったりとくっついたお互いの体が伝える熱が教えてくれる。山乃檸檬がお邪魔虫のように来ても、それは変わらない。

　そして、イチカに発破をかけた谷川柑菜は、自宅のベッドの上で、泣きはらした顔を石垣哲郎に見せていた。強がる柑菜ではあるが、その悲しみは幼なじみの哲郎には隠しきれない。

　北原美桜は、帰宅途中の哲郎とばったり出会い、彼を見晴らしの良い公園に誘う。そこで美桜が哲郎に問いただしたのは、イチカを映画撮影に誘った理由だった。

ネタばれ感想文

　お互いの気持ちが通じ合った二人は幸せな日常を送る一方、想いを強制的に断ち切られた人は、その想いの行き場を無くしてしまい、悶々とする日々を送っていた。そこにくさびを打ち込んだのは、やはりというか、美桜だった。一番最初に恥ずかしい思いをして吹っ切った彼女は、強烈な一手を哲郎にたたき込む。
　その一手にひるんだ哲郎は、姉の小倉真奈美にも追い打ちをかけられ、海人からの電話で海人との差も見せつけられることで、ようやく自分の想いに区切りをつける決意をする。

　そうして柑菜を思い出の場所に呼び出した哲郎は…。

　美桜の女子スキルが飛躍的にアップしているな。そしてイチカの方にも新たな展開が…。色ぼけ二人に捌ききれるかな？