あの夏で待ってる 第11話「行かないで、先輩。」

あの夏で待ってる 第11話「行かないで、先輩。」

　貴月イチカを探しに、姉の貴月エミカがやってきた。救難信号を発信し、救助ポットが消息不明になったいま、イチカは遭難者として扱われていたのだ。とにかく無事を確認したので一安心…と思ったら、お姉ちゃんはイチカを連れ帰るという。
　開発レベルＦの惑星の原住民との接触は連邦法の厳に戒めるところ。もし現状が連邦にばれれば、即刻逮捕されてしまうらしい。そんな事態を避けるためには、彼らがやってくる前に自分から帰るのが最善手だというのだ。しかし、大好きな霧島海人と離れることなど考えられない。イチカはリノンと共に外へと飛び出していく。

　残された海人はエミカに、イチカを連れて帰るのが避けられないならば、自分も宇宙へ連れて行って欲しいと直訴する。だがそれも規則によって無理。他の手はないらしい。

　一方、映画撮影の待ち合わせ場所にやってきていた石垣哲郎、谷川柑菜、北原美桜は、来ない三人を待っていた。そこに遅れて山乃檸檬がやってきて、霧島家へと様子を見に行って欲しいと柑菜を使いに出すのだった。

ネタばれ感想文

　柑菜の選んだ選択肢は、たぶんイチカをそのまま帰すよりも、ずっと適切な選択だったんだろうなあ、と。いなくなった人間は美化される一方だからね。

　そして、檸檬とエミカの密談の結果、彼らは壮絶な探索＆発見のプロジェクトに挑まなければならなくなってしまう。残された時間はあと僅か。かすかな可能性に賭けて、自由を勝ち取ることが出来るのか？