花咲くいろは 第2話「復讐するは、まかないにあり」

花咲くいろは 第2話「復讐するは、まかないにあり」

　押水菜子について仲居の仕事を学ぶことになった緒花。しかし菜子がきちんと注意してくれなかったせいもあり、宿泊客の原稿を紛失するという事件を起こしてしまう。

ネタばれ感想文

　女将に空回りするやる気を咎められ、またさらに落ち込み、そこから立ち上がるために怒りをつのらせる緒花。こんな時に思い出すのは、なぜかダメな母の教え。人は裏切る。だから人に期待するな。裏切られる前に刈り取れ。
　ダメなヤツの教えはダメだからダメなやつなのに…。やはり母の教えは絶対だ。

　忙しい板場に代わり勝手にまかないをつくればまたも民子に「死ね」と罵られ、板場の宮岸徹には痛いところを突かれ、そして緒花は、新しい自分になろうとする。

　ところがその矢先、原稿を紛失した相手の、作家・次郎丸太朗が目の前に現れ…次回へ続く。


　やる気はあるのだけれど、それが人に認められない。そこから負のスパイラルに陥っていくのが、ひとつのパターン。そのパターンにはまっているように見える母とは違い、自分はそうなりたくないと思うから、緒花は足掻く。でもうまくいかない。
　結局それは、他人のために尽くしている様であっても、自分のことしか考えていないから。相手の立場に配慮すれば、事前に一声かけたり、やり様は色々あるはず。でも社会は厳しいので、そんなことを親切に教えてくれる人はいない。痛めつけられながら、それでも歯を食いしばり、抜け出していくしかない。

　さて、緒花のピンチはどうなる？