宇宙兄弟 第6話「頭にまつわるエトセトラ」

宇宙兄弟 第6話「頭にまつわるエトセトラ」

　宇宙開発の聖地の一つ、ジョンソン宇宙センターについにやってきた南波六太は、弟で宇宙飛行士の南波日々人の訓練の様子を見学する。案内するのは、NASA職員のジェニファー、息継ぎしていないかのようにしゃべる勢いのある女性だ。
　ムッタの前で訓練に明け暮れるヒビトは、アメリカ人からサムライ・ボーイなどと呼ばれ、超人的な訓練を続ける青年だ。子どもの頃のヒビトの様子を知るムッタには、そのギャップがおかしくて仕方がない。

　しかしヒビトは、テレビのインタビュー番組にゲストに呼ばれ、何か話せば大爆笑をとれる、アメリカの人気者だ。おかしいというならば、ムッタの認識の方が世間とずれているのだ。

ネタばれ感想文

　そしてその頃日本では、ムッタの合格を阻止すべく、彼の悪い情報を集めてネガティブ・キャンペーンを繰り広げる試験官がいた。同じく試験官の星加正は、子どもの頃のムッタとヒビトを知っていることもあり、自身も運のなさで宇宙飛行士になれなかった経験もあり、ムッタのために情報を集め始めるのだった。

　別に宇宙飛行士に限らず、何か突き抜けようとすれば、自分が努力しているのは当然のこととして、運が重要になってくるのは事実だ。同じことをしてもいつも成功するとは限らない、再現性の無さが人生だとも言えよう。
　だが、良き人との出会いもこれまた運である。悪い運と良い運のどちらが勝るのか、ムッタの勝負はそこにかかっている。




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