Fate / Zero -フェイト・ゼロ- 第19話「正義の在処」

Fate / Zero -フェイト・ゼロ- 第19話「正義の在処」

　父親である衛宮矩賢を殺し、憧れの少女シャーレイの最後の望みを叶えることも出来なかった少年衛宮切嗣は、フリーの狩人であるナタリア・カミンスキィに拾われ、彼女の家業を身につけることとなった。
　その中での生活は、かつて彼が島で見た惨劇の繰り返しだ。世界中、至る所で繰り広げられる光景に、彼が出来た唯一のことは、とにかくひたすら縦断をぶち込んで、被害を最小限に食い止めることだけだ。

　そんな苦しみの中でも、日常の喜びは存在する。父親を失った衛宮切嗣は、代わりにナタリア・カミンスキィを得て、彼女と共に道を歩んでいた。

ネタばれ感想文

　しかし、切って嗣ぐという彼の根源は変えられない。そしてその根源を持つものに、元通りの日常を取り戻すという奇跡は起こせない。彼になれるのは正義の味方ではなく、無慈悲に非常に断罪する神のごとき振る舞いだけだ。それは信仰の対象と放っても、感謝の対象となることはない。

　そしてナタリアとの蜜月も、その終わりの時を迎える。それはまたしても彼にとって、家族のごとき人を手にかける結果を導くのだった。





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