花咲くいろは 第5話「涙の板前慕情」

花咲くいろは 第5話「涙の板前慕情」

　今朝の喜翆荘はいつもと少し違う。板場に徹の姿がない。朝に見た衝撃のシーンの影響もあり、民子はいつもの調子が出て来ない。
　その様子を聞きつけた次郎丸はいう。徹が福屋に引き抜きされた！と。

ネタばれ感想文

　ホビロンは相変わらず、無意識に人の急所を突くのが上手すぎる。しかし今回ばかりは緒花の言い分が正しいかも。徹のためを想って、と自分の本音を握りつぶそうとする民子に、一緒に連れ戻しに行こうというのだ。

　旅館のため。相手のため。自分のため。様々な言い訳を作らないと、なかなか気持ちを言葉にすることはできない。しかしホビロンは、そんなあれこれを考える暇もなく、一直線に口にしてしまうのだ。
　それは時には人を傷つけ、時には誰かを勇気づける。そんなことができるのは、それが本当に思っていることだからだろう。今回は結果として、彼女の行動は必要なことだった気がする。


　さてさて、喜翆荘若手組の人間関係も固まって来たところで、次は外部から爆弾が放り投げられる模様です。