氷菓第6話「大罪を犯す」

氷菓第6話「大罪を犯す」

　灰色の学園生活を送る折木奉太郎の授業風景は退屈なもののはずだった。しかし、隣のクラスから響いてきた騒音で、その退屈さは少しだけ散らされる。数学担当の教師が怒っているのだ。
　嵐が通り過ぎるまでのしばしの我慢。誰もがそう思っていたとき、その怒鳴り声を割るように響いてきた少女の声は、千反田えるのものだった。

　そして放課後。伊原摩耶花は起こっていた。福部里志が約束を守らなかったのが原因だ。あまりに矢継ぎ早な叱責の声に、誰も口を挟むことが出来ない。千反田えるは自分で何とかしようとして出来ず、懇願の視線を折木奉太郎に送るのだった。

ネタばれ感想文

　伊原摩耶花の呼吸の間をついてなだめ、古典部なのに始まるのは雑談だ。その中で、七つの大罪が話題になる。そして、千反田えるは大罪を犯しそうもない、まるで大天使チタンダエルの様な存在だと伊原摩耶花がからかい始めるのだった。

　ついつい、折木奉太郎八草の話題に口を挟み、千反田えるの好奇心に火をつけることになってしまうのだが…。

　どうやらやはり、第一回で感じたとおりのシリーズ構成になっている模様。絵になるからね。