氷菓 第21話「手作りチョコレート事件」
もうすぐバレンタイン。伊原摩耶花は、昨年、福部里志から受け取り拒否されたチョコレートを今年こそは渡すため、気合を入れて手作りチョコレートを作ろうとしている。もし今年も受け取り拒否するようならば、どこかに監禁して、無理やりにでもチョコレートを食べさせる所存だ。
それを聞いた千反田えるが協力すると言っているのを聞いて、折木奉太郎は女の恐ろしさを知る。
そしてバレンタインの日。登校時にたまたま千反田えると一緒になった折木奉太郎は、彼女からチョコレートの作成状況を聞く。それに対し、千反田えるは立ち止まると、本当に親しい人には付け届けをしないのが千反田家の流儀だと言い、今年のバレンタインは御無礼させてほしいと折木奉太郎に告げるのだった。
放課後、漫研部に行くために古典部の部室に置いておいたチョコレートが、何者かによって盗まれるという事件が発生する。
ネタばれ感想文
伊原摩耶花と福部里志のバレンタインデー物語ではあるのだが、その裏では、折木奉太郎と千反田えるの関係の変化が描かれるという仕掛けになっている。
しかし、千反田えるという人間は、一人で放っておくと爆弾過ぎて危険だな。いつか、他人と決定的に対立するな。しかも冤罪の思い込みが原因で。そんな彼女の精神的猪突猛進差をフォローする役割が、折木奉太郎に課せられるわけでもある。
そして明らかになる事件の真相。そこに隠されている、少年の悩み。後になって振り返ると、なんでそんなことにこだわっていたのかなあ、などと思うんだろうな。
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2012-09-11 │ 氷菓 │ コメント : 0 │ トラックバック : 4 │ Edit