ソードアート・オンライン第11話「朝露の少女」

ソードアート・オンライン第11話「朝露の少女」

　ヒースクリフ率いる血盟騎士団を一時脱退し、第22階層の静かな森の中に家を購入したアスナとキリトは、ひとときのハネムーンを楽しんでいた。
　そんな生活を楽しみながらキリトは不安に思う。果たしてこの幸せは、SAOという仮想世界の中で終わってしまう儚い徒花なのか、と。それを聞いたアスナは、きっと自分は現実世界でもキリトを見つけてまた好きになると宣言する。

　そんなある日、キリトはアスナを連れて森の奥へと向かった。

ネタばれ感想文

　アスナからのおねだりに従い、スカート姿のアスナを肩車して、森林の中の遊歩道を進み、湖に至る。湖でつりをしている人たちにほほえましく見送られながら到達した森の奥で、キリトはアスナに、ここまで連れてきた理由を説明する。
　それは、この場所で白い少女の幽霊が目撃されているという情報だ。その話を聞きおびえるアスナは、キリトの肩の上から、くだんの白い少女が木々の間を横切るのを目撃するのだった。

　その少女が倒れる様を目撃したキリトは、彼女が幽霊ではなくプレイヤーだと判断し、アスナと共にその少女を自宅まで連れ帰ることにする。
　まだ幼いと見える彼女が、両親ともはぐれてただ一人フィールドを彷徨っていた理由を想像するアスナは、眠り続ける彼女に深い慈しみの感情を覚えるのだった。

　翌日、目が覚めた幼女は、自分の名前だけしか覚えていない、まるで赤ちゃんのような行動を取る。そんな彼女の希望で、パパとママになったキリトとアスナは、彼女の連れを探すため、第一階層のはじまりの街へ赴くことにした。
　そこで、はじまりの街を支配するギルド・アインクラッド解放軍の兵士たちに絡まれているシスターのサーシャと子供たちに遭遇する。

　最後までバカップルの痴態だけでは終わらないのがSAO。アップリケがチャームポイントな主婦のような格好で剣を振るうアスナさんの恐ろしさを垣間見つつ、ユイの謎にも迫っていく。