あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第6話「わすれてわすれないで」

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第6話「わすれてわすれないで」

　宿海仁太（じんたん）が本当に久しぶりに学校に行ってみると、そこには噂の中心となる安城鳴子（あなる）がいた。

ネタばれ感想文

　あなるがラブホテルに連れて行かれそうになったところを、ＰＴＡの人間が見ていて問題にしたというのだ。教室はあなるの援助交際疑惑で持ちきりとなる。久しぶりに登校したじんたんのことなどお構いなく。

　教師に連れられ教室へとはいってきたあなるだったが、授業中もあなるのエンコー疑惑でひそひそ盛り上がる教室。あなるは普通にノートをとっているように見えたが、そのノートに書かれているのは疑惑を否定する言葉ばかりだった。
　それを見たじんたんは、突如机をたたき注目を集めると立ち上がり、あなるの疑惑を晴らす叫び声を上げる。

　そしてそのまま教室を出ていく二人。


　家に帰りづらいというあなると共に秘密基地に行ったじんたん。そこにいた久川鉄道（ぽっぽ）と話しているうちに、本間芽衣子（めんま）の家へといく流れとなってしまう。

　たどり着いためんまの家にいたのは彼女の母親。うれしそうにかなしそうにじんたんたちを見つめる母親の様子に何かを感じるじんたん。そしてきれいに片づけられた彼女の部屋の押し入れから、めんまの日記を借りて帰ってくる。

　あなるはいったん家に戻ることになり、じんたんもいきなり日記を見るのが怖くて、日記はぽっぽに預けておあずけ。

　家に帰り、めんまに家に行ったことを告げると、彼女は号泣し出してしまう。母親にめんまを思い出させないで、と。
　その言葉に、自分が傷ついたときでも周囲を優先して笑ってしまうめんまに対して憤りをぶつけるじんたん。そのまま家を出て、秘密基地に向かう。ところがそこには、薄着になったあなるがいた！

　そんな彼らとは完全に別行動の松雪集（ゆきあつ）と鶴見知利子（つるこ）。彼女たちは突然、あの日にめんまから相談を持ちかけられていたことを思い出すのだった。