魔法少女まどか☆マギカ 第9話「そんなの、あたしが許さない」
魔法少女まどか☆マギカ 第9話「そんなの、あたしが許さない」
ソウルジェムの濁りが極限に達した時、それはグリーフシードになり、魔法少女は魔女になる。契約により希望を手に入れたはずの魔法少女は、条理を超えた奇跡を起こす代償として、深い絶望を捧げなければならない。それが魔法少女に課せられた、世界の法則だった。
魔女に変化した美樹さやかを救うため、佐倉杏子は鹿目まどかの協力も得ながら、魔女へと戦いを挑む。
インキュベーターの真の目的がついに明らかになった。希望から絶望への相転移により発生する膨大なエネルギーを回収し、熱力学第二法則により増大する一方のエントロピーを減らして宇宙の寿命を延ばすことが彼らの目的だった。
自身で感情を持たないインキュベーターは、熱力学第二法則を破るエネルギーである感情エネルギーを取り出すため、思春期の少女に契約を持ちかけ、奇跡の願いを叶える代わりにその魂を要求する。
目的の実現のためには、どんな手段だって使う。今回その犠牲になるのは、杏子だ。そしてそれは、ワルプルギスの夜の結末すらも左右しかねない。
しかしこう考えると、インキュベーターとの最初の契約の時の願いは、一体誰が叶えているのだろう。彼ら自身に奇跡を起こすエネルギーがあるとは思えないので、魔法少女自身の祈りのエネルギーが、奇跡を起こす原動力になっているはずだ。
それならば、このエネルギーを回収することでも、インキュベーターの目的は果たせるはず。しかし彼らはそれをしない。なぜなら、願いが叶い、高められた希望の絶頂の位置から、一気に絶望の底へと突き落とした方が、落差は遥かに大きくなるからだろう。
初めにエネルギーを無駄遣いしてでも、より大きなエネルギーを効率よく得ようとする。それはとても論理的なのだけれど、心情的に納得できるかは、また別の問題になる。それがまどかの憤りなのだ。
ソウルジェムの濁りが極限に達した時、それはグリーフシードになり、魔法少女は魔女になる。契約により希望を手に入れたはずの魔法少女は、条理を超えた奇跡を起こす代償として、深い絶望を捧げなければならない。それが魔法少女に課せられた、世界の法則だった。
魔女に変化した美樹さやかを救うため、佐倉杏子は鹿目まどかの協力も得ながら、魔女へと戦いを挑む。
ネタばれ感想文
インキュベーターの真の目的がついに明らかになった。希望から絶望への相転移により発生する膨大なエネルギーを回収し、熱力学第二法則により増大する一方のエントロピーを減らして宇宙の寿命を延ばすことが彼らの目的だった。
自身で感情を持たないインキュベーターは、熱力学第二法則を破るエネルギーである感情エネルギーを取り出すため、思春期の少女に契約を持ちかけ、奇跡の願いを叶える代わりにその魂を要求する。
目的の実現のためには、どんな手段だって使う。今回その犠牲になるのは、杏子だ。そしてそれは、ワルプルギスの夜の結末すらも左右しかねない。
しかしこう考えると、インキュベーターとの最初の契約の時の願いは、一体誰が叶えているのだろう。彼ら自身に奇跡を起こすエネルギーがあるとは思えないので、魔法少女自身の祈りのエネルギーが、奇跡を起こす原動力になっているはずだ。
それならば、このエネルギーを回収することでも、インキュベーターの目的は果たせるはず。しかし彼らはそれをしない。なぜなら、願いが叶い、高められた希望の絶頂の位置から、一気に絶望の底へと突き落とした方が、落差は遥かに大きくなるからだろう。
初めにエネルギーを無駄遣いしてでも、より大きなエネルギーを効率よく得ようとする。それはとても論理的なのだけれど、心情的に納得できるかは、また別の問題になる。それがまどかの憤りなのだ。
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2011-04-26 │ 魔法少女まどか☆マギカ │ コメント : 0 │ トラックバック : 0 │ Edit